「チャップリンの独裁者」が5月20日(水)pm1:00~NHKBSプレミアムで放映!
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https://www.youtube.com/watch?v=Eqmtuvzmi8Q
遂に「チャップリンの独裁者」の回がやってきました。
私はチャップリンを終生愛し、尊敬してきました。特にこの「独裁者」は全ての映画の中で私が一番好きなものです。
彼のボードビリアンとしての才能、喜劇の映画作り。何より、ヒットラーの正体がまだ分かりにくかった1940年にその本性を見抜いていた知性と、ナチスの脅しに屈することなくこの映画を作り興行した理性と勇気に、世界の喜劇王の天才を感じます。
この映画は私が小さかった頃家族全員で見て、大いに笑い転げた記憶がありました。導入部の第一次世界大戦の戦場のドタバタ劇がとても面白く、「腹の皮が捩れる・笑い過ぎて息がつげない」という経験を初めてしました。小さかったということもあるのでしょうが、そんな経験はその後記憶にありません。
映画の名場面は最後まで続きます。喜劇と、第2次世界大戦が終わって明らかになったナチスの犯罪を十分に予告しているシーンとの混在で、本当に驚いてしまいます。ヒットラーの演説にうりふたつの節回しとパフォーマンス、ハンガリアン舞曲に合わせた床屋の髭剃り、世界を手玉にする夢、最後の「自由の為に団結せよ」の名演説。ぜひとも見ておきたい映画です。
古いビデオテープがもういかれてしまっているので、デジタル版で録画しこれからも繰り返し見ることができるのが、老後の楽しみとなりました。