再び「チャップリンの独裁者」! 明日3月10日(水)pm1:00~NHKBSプレミアムで放映!
再び「チャップリンの独裁者」が放映されます。
昨年5月20日に同じ時間帯枠で放映されてから、まだ1年経っていません。2月から毎(水)の枠で「黄金狂時代」等チャップリンの作品が放映されていたので、まさかとは思いましたが…。NHKBSの良識に感激します。以下の記事は昨年の放映時に書いたご案内です、再掲します。
私はチャップリンを終生愛し、尊敬してきました。特にこの「独裁者」は全ての映画の中で私が一番好きなものです。
彼のボードビリアンとしてのパフォーマンス、喜劇を貫く映画作りもさることながら、何より、ヒットラーの正体がまだ分かりにくかった1940年にその本性を見抜いていた知性と、ナチスの脅しに屈することなくこの映画を作り興行した理性と勇気に、世界の、世紀の喜劇王の天才を感じます。
この映画は私が小さかった頃テレビで放映されたのを家族全員で観て、大いに笑い転げた記憶がありました。導入部の第一次世界大戦の戦場のドタバタ劇がとても面白く、「腹の皮が捩れる・笑い過ぎて息がつげない」という経験を初めてしました。小さかったということもあるのでしょうが、そんな経験はその後記憶にありません。
映画の名場面は最後まで続きます。喜劇と、第2次世界大戦が終わって明らかになったナチスの犯罪を十分に予告しているシーンとの融合には、本当に驚いてしまいます。ヒットラーの演説にうりふたつの独裁者ヒンケルの節回しと演技、ハンガリアン舞曲に合わせた床屋の髭剃り、世界を大きな風船で手玉にする夢、最後の「自由の為に団結せよ」の名演説。ぜひとも観ておきたい、何度でも楽しめる映画です。
また17日(水)は「殺人狂時代」、24日(水)は名作「ライムライト」が放映されます。
私のチャップリンへのオマージュは、