祝憲法記念日! アマンダの想い出Te Recuerdo Amanda
アマンダの想い出Te Recuerdo Amanda
Víctor Jara 作詞・作曲
横井久美子訳詞・歌
2021/05/03 YOKO
Víctor Jaraの原曲→
https://www.youtube.com/watch?v=qfESgtCTn1Q&list=RDqfESgtCTn1Q&index=1
*お前を思い出すよ
Te recuerdo Amanda
濡れた通りを
la calle mojada
マヌエルの工場へ
corriendo a la fábrica
走っていく
donde trabajaba
アマンダ
Manuel.
**微笑たたえ
La sonrisa ancha
髪にかかる雨を
la lluvia en el pelo
気にもしないで
no importaba nada
走っていく
ibas a encontrarte con él
***彼、彼、彼
con él, con él, con él
彼に
con él
会いに行くのさ
son cinco minutos
たった5分の
la vida es eterna
休み時間に
en cinco minutos
サイレンが鳴り
Suena la sirena
別れた後の
de vuelta al trabajo
お前の姿
y tú caminando
輝きにあふれ
lo iluminas todo
周りを満たし
los cinco minutos
とてもきれいだ
te hacen florecer.
*
**
****彼、彼、彼
con él, con él, con él,
彼は
con él
山に行った
que partió a la sierra
(何の罪も犯していないのに)
(que nunca hizo daño)
(彼は山に行った)
(que partió a la sierra)
たった5分で
y en cinco minutos
粉々さ
quedó destrozado
サイレンが鳴り
Suena la sirena
機械が回る
de vuelta al trabajo
帰って来ない大勢の人
muchos no volvieron
マヌエルもまた戻らない
tampoco Manuel.
*
アマンダ
Amanda
軍隊を持つという意味
今日は憲法記念日です。
1945年8月15日の敗戦まで日本は東南アジアを侵略し続け、死者だけでも約2000万人のアジア諸国の民衆を犠牲にしました。日本での犠牲者は死者だけで300万人を数えるといわれています。
この明治以来の大日本帝国の残虐の歴史の反省に立って、75年前日本国憲法が制定され、特に武力・戦争放棄をうたう前文・第9条が希望の光りでした。
動画→
https://www.youtube.com/watch?v=vWfq6l_r9T0
しかしながら戦後すぐの自衛隊の発足、今現在国家予算に占める莫大な軍事費は、平和憲法を貶め踏みにじっています。
災害列島の日本は、大規模災害が起こる度に自衛隊に出動を要請し、有難がっています。それが自衛隊の存在を認める主要な要因ともなっていますが、それを存在意義の根拠にするのであれば、人殺しの為の高額な武器を買いその演習に明け暮れるのではなく、消防レスキューにこそ看板を掛けかえ自国民を衛るべきでしょう。
今ミャンマーの軍事クーデターで子どもを含めた一般市民が軍隊の標的となっています。その前は香港の政治弾圧、中国の天安門事件、韓国の光州事件、チリのクーデター…。すべて政治の民主化を望む国民を軍隊が武力で弾圧、虐殺したものです。
人を傷つけ殺す為の武力の存在、その考え方を許容する限り、それを唯一の目的手段とする軍隊が自国民にも銃を向けるのを止める手立てはありません。武力の放棄は、「力を持つ者が弱い者を殺す」という歴史を辿って来た人類が、遂に「共に連帯して平和に生きる」という願いに到達した最高の思想です。その思想を強固にし、世界に広めるため、今日の憲法記念日を祝いたいと思います。
ビクトル・ハラはチリの軍事クーデターで、ギターを弾き歌を歌えなくさせる為に両手を打ち砕かれたとの伝説を残しています。その最後まで市民を励まそうと革命歌を歌うことを止めなかったために銃殺されました。
彼と彼の運動(Nueva canción)に繋がった先達に尊敬を込めたミュージシャン達のオマージュ「平和に生きる権利(ビクトル・ハラ原曲)」がyoutubeにありました。
動画→
https://www.youtube.com/watch?v=hHwIqQREIuQ&list=PL2zNRX0d6eUUi81rXhxMamHjU9lftgjHA
「アマンダの想い出」、彼の美しい歌を日本に紹介した故横井久美子さんの力強い歌声をぜひ鑑賞してください。
2021/05/03 YOKO