8月6日YouTubeの「原爆詩集峠三吉　序にんげんをかえせ　八月六日」の年齢制限を受けて

8月4日付けでYouTubeから「原爆詩集峠三吉序にんげんをかえせ八月六日」

に対する年齢制限の通告を受けました。以下の文です。

YouTube チームによる審査の結果、お客様のコンテンツはコミュニティガイドラインが遵守されていないと判断いたしました。そのため、次のコンテンツに年齢制限を設定しました。

「年齢制限あり」とは

YouTube では、年齢の低い視聴者に対して不適切と思われるコンテンツに年齢制限を設けています。年齢制限のあるコンテンツは、①ログインしていないユーザー、②18 歳未満のユーザー、③制限付きモードを有効にしているユーザーには表示されません。また、広告掲載の対象にもなりません。詳しくは、年齢制限をご覧ください。

それに対して以下の文で再審査請求をしました。

何故この動画が年齢制限を受けるのか？

18歳未満ユーザーに配慮を求めているのが、大火傷で全身が爛れてしまった被爆者の写真や、大量死現場の白骨写真等がショッキングなものであるからとの理由かと見当を付ける。まさか、文学的にも歴史的にも尊い「原爆詩集」そのものを制限する蛮行である筈がないだろう。

これらの写真は、76年前日本の広島・長崎で実際に起こった地獄絵である。老若無差別に焼き殺された歴史の事実であり、決して忘れることも目を背けることも許されない。もはや生き返る術のない被爆者たちの無念の死に様を覆い隠すことはできない。自分とまさに同じ年頃のいたいけな子ども、未成熟な青年にも起こった悲劇を、それがどんなに悲惨なものであろうとも、その真実を伝え続けることが、日本に生れた者の義務ではなかろうか？

私はこの戦争の歴史的審判を、中国での日本軍の首切りの写真やアウシュビッツ収容所の解放時の写真で学んだ。死体がゴロゴロし、栄養失調で骸骨と化した写真を目にしたのはショッキングな出来事である。しかし、その写真を見て、どんなに戦争が悲惨なものであるか、初めてまざまざと実感したのである。

YouTubeは、映像を常時垂れ流ししているわけでもなく、少なくとも一定の判断能力を持つ青少年以上が選択的に題名をクリックし視聴している。そのシステムが大前提なのだから、その人たちが望む、我が日本が起こした侵略戦争が唯一の戦争被爆国日本、大量虐殺された無辜の被爆者を生んだ悲劇の実相を伝えるのは、その歴史の上に生きる日本人の使命と考えている。

YouTube チームには、今日原爆忌に当たって以上の観点からの再考を要望したい。また、利用者の真実を伝える権利、視聴者の知る権利を侵害してはならないと考える。

2021/08/07今日のメッセージ　

昨日の原爆式典で式典原稿を読み飛ばすという菅総理の大失態が発生しました。官僚が用意した原稿を意味を深く考えもせずに棒読みするいつものスタイルが災いしたのです。これが今コロナ禍で苦しむ日本でオリンピックを強行する政治の実態です。被爆者の悲願であり世界の希望である核兵器禁止条約に背を向ける、唯一の戦争被爆国の恥ずべき実態です。「原爆」を「原発」と言い間違えたのも笑止千万、矢張りあの人の頭の中でも両者が同一のもの、危険極まりないものと映ってはいるのです。

こんな政治屋はもう引きずりおろさなければ、こんな政治はもう止めにしなければ！無念のうちに亡くなった先人たちに顔向けできません。